正直、「感情の問題」は聞き飽きました。

  • 2014.07.16 Wednesday
  • 09:06
またすごい人出てきちゃいましたね。
PTA会長やっておられる弁護士さんのブログ。
PTAの加入は義務か 3(完)

『これらはPTAの行事である以上、会員でないAさん家族は参加できないことになります。そのことに法的問題は全くありません。小学校の義務は義務教育を教えることであり、PTA関係の行事に全生徒を参加させるような法的義務はないからです。』

「学校はPTA行事に参加させる義務があるだろう」とか言ってる非会員はいないと思うけどね。
学校側は、「そんな公共性に欠ける活動を学校で行わないでください」と言うべきだし、
PTA側にも、そんな仲間外れを容認するような規約はないはず。活動対象は全児童です。

弁護士さん、オフィシャルブログでこんなこと書いちゃって大丈夫でしょうか。
他にもあちこち問題発言あってツッコミいれたいところですが、長くなるのでやめとく。

私が今回、最も気になったのが、以下の部分。

『そこに法的観点を持ち込んで、それに参加する法的義務のあるなしを問題にすること自体がナンセンスであるというのが、私の結論です。』

うわっ出たー。
例のアレでしょ、「感情の問題です、法律の問題ではありません」ってやつ。
感情論を押し通したい人にとって、法律って都合が悪いですもんね。

「ナンセンスです」の一言で議論拒否。
PTA問題において、こういう感情論が一番有害。

PTA被害者としては、それで終わらされて泣き寝入りじゃ困るんですよ。
なぜ裁判にまでなってしまったのか、わかってないんですね。
弁護士って何のためにいるの。

弁護士法第一条
「弁護士は基本的人権を擁護し社会正義を実現することを使命とする」


素晴らしいですね、弁護士って素晴らしいですね!
PTAから人権侵害されている人を救ってくれる正義の味方なんですよ。

前にも書いたけど、感情論だけで紛争解決はしません。
「ただ乗りなんてずるい!」
「いや、PTAは任意加入のボランティア団体であってね・・・」
「親の義務です!」
「いや、義務ではなくてね、法律的にも任意だってことは明らかで、憲法にもね・・・」
「法律の問題ではありません!」

とても議論にはなりません。相互理解などほど遠い(する必要はないけど)。

この弁護士会長さんみたいに、「PTAは親の義務」っていう単なる私見のほうが国のルールよりも優先されるというイカレポンチな人はわんさかいまして、抵抗するためにはいたしかたなく、裁判などの法的手段をとるしかないわけです。そこまでの気力ないので泣き寝入りしている人は多いでしょう。

このような私見そのものは別にいいんですよ。
親の義務だと思ってボランティア活動を頑張るのも素晴らしいことです。
でも、それを「俺が義務だって言ってんだからオマエもやって当然」と他人に押し付け、それに従わなければ「一家全員村八分だ」とか、あり得なさすぎでしょ。


感情論が、議論の場にそぐわない理由を書いている良いサイトがありました。
iwatamの個人サイト 議論のしかた 感情論

『感情があるのが問題なのではなく、論理性がないのが問題なのです。』

そうです!別に感情を否定しているわけではありません!

『多くの日本人は「論理では伝わらない」「心をこめた感情は伝わる」と思っています。これが間違いのもとです。いくら感情を込めても伝わらないものは伝わりません(「感情を込めれば伝わる」というのは自分と相手が同じ感性を持っている時です)』

まったくですね。
「ズルい!」とかいう感情は、PTA脳の人だけしか共感できないでしょうね。

『感情論とは「自分の思った事だけを言い、理由を言わない議論」のことです。理由を言わないから他の人にわかってもらえないのです。そして他人が理解できない発言だから議論には有害なのです。』

PTA脳の人の多くは、思うまま感じるままに、批判してきますもんね。
理屈とか理由とかどうでもいいわけよ。とにかく「ズルい!」と感じるんだもん。

でも、「なぜズルいのか」ということを説明してくる人もけっこういます。
あちらこちらで遭遇する意見が、「給食費払わない親と一緒」ってやつ。

はぁ〜?って感じよね。
いやいや、給食費は学校給食法で親の負担って決められてるじゃないの。
任意のボランティアとはまるで次元の違う話なんですけど。

って反論すると、すぐまた「法律の問題ではなく、感情の問題です」とくるでしょ。

じゃさぁ、給食費未納で、子供は給食食べられなくなってる?
気になったので調べてみました。

給食費を払っていない児童の食事を「没収」・・・もし日本の学校で起きたら?(弁護士ドットコム)

アメリカでも似たような問題があるんですね。
さて、児童の食事を没収した大人たちはどうなったのでしょうか?

『最終的には、食堂の担当者とその上司が職務停止処分となった』

でーすーよーねーー。

『そもそも給食費の滞納は保護者の問題で子どもには何の非もないことからすれば、やはり滞納に対する『没収』は不可能ということになるでしょう』

日本でも、給食没収はできないようです。
でーすーよーねーー。

未納問題から考える学校給食(PDF)(参議院の資料関係のようです)
『給食費滞納者の子どもには、給食の提供を停止して弁当を持ってこさせるという対応をしている自治体もある。しかし、これらは、親の責任を子どもの不利益に転嫁するものであり、「児童に関するすべての措置をとるに当たっては、(中略)行政当局又は立法機関のいずれによって行われるものであっても、児童の最善の利益が主として考慮されるものとする」という 子ども(児童)の権利条約の規定に反し、不適切であるとも考えられよう。新たに完全給食の順次実施に踏み切った北九州市では、給食費の滞納の責任を子どもに負わせることは教育上好ましい手段とは思えないとの考え方を明確に示している。』

至極まっとうなご意見でございますね。

いいですか、繰り返しますよ、
法的根拠のある給食費の支払いをしなかった親であっても、その責任を、子供の不利益に転嫁することは不適切なんですよ。
教育的配慮はさることながら、児童の権利条約の規定に反するとまで言われてる。

お金払ってないのに、給食食べてるなんて、ズルいと感じますよねぇ、わかりますよ、その気持ちは。
無銭飲食ですもんね。そりゃ悪いと感じます。
でも、悪いのは親であって子供じゃないんです。
食べてるのは子供ですけれど、子供には罪はないんです。
お金を支払う義務があるのは保護者なんです。
子どもにはお腹いっぱい食べてもらいたいと思いますよね、だから食べさせればいいんですよ。

ところで、PTAは任意加入のボランティア団体であり、会費を払うのは別に義務でもなんでもありません。
それなのに、「退会したら子供は行事に参加できない」とするなんて。
これがいかに教育的配慮に欠け、児童の権利条約に反し、憲法にも反する行為であるかがおわかりでしょうか。

それだけじゃない、「すべての子どもたちのために」という自分たちの理念にすら反している。


と、ここまで長々と書きましたが、実際にPTA脳の人にこんな説明をしても、
「理屈ばっかり!」で終わってしまいます。

虚しさだけが残ります。
 

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  • 2017.10.15 Sunday
  • 09:06
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    コメント
    その弁護士のブログ、
    私もビックラこきました。
    メールで意見したら、
    次回のブログで紹介すると言ってましたが
    DNAの話になってますねw 
    また後日に期待しましょう。

    そして、給食費のこと 私も言われました。
    何言ってんだ?! と思ったのですが
    PTAの人が反論してくるときには
    論理なんて何もなくて
    「お前のかぁさんデベソ!」と同じように
    とにかく何か言わなきゃ的な
    根拠のとぼしい攻撃なんですよねぇ。
    かわいそうにさえなってきて
    聞き流してしまいましたが〜
    • ガーラ
    • 2014/07/20 12:55 AM
    ガーラさん、

    あの弁護士さんのブログ、私もすっごく驚きました!
    法を扱う人にもああいう人はいるんですね。

    ガーラさんも給食費のこと言われましたか(^_^;)
    ホント、同じようなことばかり言ってくるんですね〜、PTA脳の人は。

    もう最後は聞き流すしか対処法がないですよね。
    • miki
    • 2014/07/20 9:56 PM
    弁護士さんのブログ、更新されましたね。

    http://www.yama-nori.com/blog/2014/07/pta.html

    >結社の自由だから加入を強制はできませんが、PTAには加入しないけどその成果(教師や地域との意思疎通、行事運営の円滑化など)にただ乗りするような生き方は、他人がするのは勝手だけど、私自身は恥ずかしいからしたくないと思います。

    酷いですね。。。

    ただの一般市民なら、「そもそもPTAとは何か?」ということすら理解できないかもしれないから、
    そういう発想になったとしても仕方ないのかもしれない。

    だけど、弁護士が・・・

    「PTAとは、教員と保護者が共に学び合うサークル。『教師や地域との意思疎通』も『行事運営の円滑化』も、PTAの本来の目的ではない」ということが、理解できないのでしょうか?

    それとも、理解した上で、「本来の目的とは違うとしても、PTAは『教師や地域とのパイプ役』や『学校行事の手伝い』を引き受けるべきだ」とでも言いたいのでしょうか?

    法律の専門家でも、この有様。

    熊本の裁判、心配です(><)

    もし裁判官が、この弁護士さんと同じ思考回路だったら・・・

    「結社の自由に反するから、入会の強制は違法」という点は認められるとしても、

    「しかし、『教師や地域との意思疎通』や『行事運営の円滑化』などの重要な役割を担うPTAに参加することは、保護者としての倫理的な義務である」なんてこと、判決文に書かれてしまうのかしら?





    • PTA嫌い
    • 2014/07/25 2:29 AM
    PTA嫌いさん、
    情報ありがとうございます。

    本当に酷いですね。
    この弁護士さんは、「PTAに加入しない人は恥ずかしい生き方をしている」という考えをお持ちなんですね。

    憲法の精神とか、PTAの本来の理念や目的なんて関係ないわけですね。

    ご自身は今後、当然加入していないあらゆるボランティア団体からの恩恵は受けないのでしょうし、
    これまでボランティアの恩恵を受けてきたけれども、その団体には属さなかった方々の生き方を「恥」だと思うんですよね。

    私はそんな考えを堂々と弁護士事務所のオフィシャルブログで述べることのほうが恥ずかしいと思いますね。

    熊本の裁判、心配になってしまいますね。
    • miki
    • 2014/07/25 12:53 PM
    いつも思うんですけど、「感情の問題」をいちばん踏みにじってるのはPTA側なんじゃないかなぁと。
    ほんとうは全員入って欲しくても、
    「お忙しいとは思いますが…」とか
    「強制ではないんですが、できれば入っていただけることを希望しております」とか
    きちんと説明した上で言うのが礼儀であって、「感情の問題」を大切にしてるんならまずそこからだよな〜と思います。
    「入学手続きにまぎらせて入らせちゃおう」みたいなことしてて、反感持つなって方が無理ですわ。感情の問題ってどの口が言うw
    わざわざ「法律」を持ち出させてるのは誰なのかな?
    頭を冷やしてよーく考えよう。

    私に言わせりゃこんなのは「自称弁護士」ですわ。
    弁護士余ってますから、有象無象が居てもしょうがないですかね。ま、公立学校やPTAと違ってこちらは選べますから、一般市民も出来るだけ勉強して、変なのと契約しないように注意するだけですね。
    • ぶきゃこ
    • 2014/07/26 8:15 AM
    ぶきゃこさん、

    確かに、PTAが一番感情の問題をふみにじってますよね。

    こんな考えの弁護士だと公表されたことは、一般市民にとっては良かったですね。
    人権問題でこの弁護士に依頼しようとは思いませんしね。
    • miki
    • 2014/07/27 11:00 AM
    今日、あの弁護士ブログ、PTA記事の更新してる!
    しかも よくわからないすり替え話題みたくなってる ヽ(`Д´)ノ

    と思って、mikiさまのところに伺ったら
    とっくに、皆さん気づいておられましたね(汗)

    ホントーにやばいです。
    「弁護士」という職業を揺るがすようなやばさです。
    自分の事務所はいいとして、
    多くの真摯な弁護士の方が大迷惑ですね。

    ただ、顧客集めるために会長に手をあげて
    正当化しているのかもしてません…
    あぁ〜嫌だぁ…
    • ガーラ
    • 2014/08/09 10:19 PM
    ガーラさん、

    本当に「やばい」ですよね。
    いろいろメール届いてるようだけど、それでもあんな考え方ができるとは。
    ちょっと恐ろしいです。
    • miki
    • 2014/08/20 11:51 AM
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