「違法PTA」という言葉が出回っていますけど、私自身はあまり「PTAが違法なことやってていいんですかっ!」みたいな感じで責めたりはしない。
ことさらに違法違法と言わないのには、いくつか理由があります。
1.違法なことを正すのは当たり前過ぎる。
「それ違法なんだよ」
「え、そうなの?じゃあ正さなきゃね」
ということで、
自動加入とか違法なことはすぐやめて、ちゃんと入会申込書作って、任意加入だってことを周知する。
これで終わりな話なわけで。
当たり前すぎることなので、さらっと正して次にいきたいわけですよ。
まずは任意加入であることが大前提だし、簡単にできるじゃん。
で、大事なのは次でしょ。活動内容の見直しとか、組織の再編成とか、いろいろ。
違法だってことはもう明らかなので、違法ってことがわかったのなら、さっさと正してくださいね。
そこでごちゃごちゃだだこねないように。
私も、なにも「違法なことやってる極悪非道な組織だ!」と言いたいわけではないのでね。
たぶん違法だってこと知らない人がほとんどだろうし。
だけど現実には「違法とまでは言えないでしょう」とかいうヤツがいるんだよね。
いくら「憲法学者が違法って言ってるよ」と言っても、わからんヤツがおるのよね。
だから、余計に、もう違法違法って言わない方がいいと思ったね。
そこで議論するだけ時間の無駄だし。
こんな簡単で当たり前の話でも理解できんオトナだったら、「違法」であることにこだわった話はやめたほうがいいわ。
2.法律がおかしな場合もある。
実際に、法律のほうが間違ってることはありますよね。
例えば、ちょっと前に話題になった「婚外子の相続差別」とかね。おかしな法律は正されていくわけです。
でもね、PTAの場合は、「憲法違反」なんですよ。
法律の大元、憲法に反してるんです。
違法というより、「違憲」といったほうがいいかな。
強制加入がどれだけおかしなことか、わかってるー?
それでもわからんちんなヤツはいて、「法律がすべて正しいわけではない」とか、「みんながみんな法定速度を守ってるわけじゃないでしょ」とか言ってくるヤツがいるんですよ。
確かにそうなんで、もうそういうヤツとは違法だのなんだのって話はしないほうがいいです。
3.感情を逆なでする。
「違法」とか「差別」「人権」などの単語に過剰に反応してキレ出す人いるんで、そういうヤツにはもう違法って言葉使うと逆効果。
こういうヤツはちょっと怖いんで、違法であることについてはもう触れない。
こういう人ってさ、自分が違法側にいるってこと実はわかってるんだよね。
ズバリ言われて防衛機制が働くのかね。
4.法律の話は難しくてついていけない人がいる。
私も法律に詳しいわけではありません。
はっきりいって、難しくてわからないことだらけです。
でも、それなりに勉強して、PTAが違法なことしてるってことはわかりました。
私がわかったからといって、すべての人がわかるわけでもなく、わかろうとするわけでもないんですよね。
世の中には、「法」という言葉を聞いただけで「???」という反応をする人がいるんです。
バカにしているわけではありませんよ。人の理解力にも個人差はあるわけですから、しかたのないことです。
5.法の問題を出すと、すぐさま問題をすり替えようとする人がいる。
「法律の問題ではない、感情の問題だ」などと言い、自分たちの違法行為から目をそらさせようとする人たちがいます。
確かに、感情の問題は大事です。
それに、個人がどのような感情を抱くかは自由であり、自然発生的なものを他人がどうこうできるわけありません。
ですから、「ずるい」「虫が良い」などと思うのは自由です。どうぞご勝手に。
言ってるだけならこちらも何も困りませんから。気分は多少悪いけど。
問題は、その感情を「ルール無視」「人権無視」という形で行動に移してしまうことなんですよ。
しかも何の罪もない子ども相手にね。
そもそも、そのような感情を抱くのは、PTAが任意加入のボランティア団体であることを理解していないからでしょう。
PTAに対する認識が違うために生じる感情です。
PTAを有料会員限定のサービス団体だと思っている人は「ずるい」という感情を抱くでしょうね。
信者クラスになると、もうこのあたりの感情論を絶対正義と信じて疑わないので、こちらとしては「法」で決着つけるしかなくなるんですよ。
法やルールっていうのは、感情論だけでは解決できないからこそあるのです。
一方は「金払わないでサービスだけ受けるとはずるい」と思い、
一方は「任意のボランティアをやらなかったら我が子が仲間はずれにされるとはひどい」と思ってるわけです。
この両者の感情からくる対立を、どうやって解決するんですか?
現行ルールでは、非会員の子を差別的に扱うほうがルール違反なのですが、
信者はルールよりも「ずるい」という感情が優先なので、法律やルールの話を持ち出しても結局は徒労に終わります。
なので、じゃあ単純に感情の話として、「子どもが可哀想でしょう」と言うしかなくなってくるわけです。
そしたら「それはあなた(親)のせいでしょう」などと言い返してきます。
信者も「子どもが可哀想」ということはわかってるんです。
可哀想なら可哀想なことをしなけりゃいいのにね。
「でもそれは親のせいだからしかたない」と馬鹿げた理由でイジメ行為を正当化します。
いじめられる方が悪いと考えるいじめっ子の言い分ですね。
結局、決着つくはずのない感情論に持ち込んで、自分たちの違法行為から話をそらすことに成功。
こんな感じで、違法違法と言えば言うほど、「法の問題じゃない!」とムキになって自分たちの差別感情を正当化してきますから、あまり違法性を強調しないほうがいいかなと思います。
よしよし、わかったわかった、非会員がねたましいのね、と優しく感情を受け止めてあげましょう。
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