昨日、鹿児島市内は朝から激しい雷雨で、一日中、雷注意報が出ていた。
そんな中、一時雨がやんだからといって、校庭で体育の授業が行われた。
私は非常に疑問を感じました。
つい最近、『雷注意報が出ていたのに、少し晴れたからと試合を再開したら、落雷にあい死亡した』事故がありましたよね。
ご冥福を祈ります。
調べてみると、以前にも同様の落雷事故があったようです。
そしてこの事故は最高裁まで行きました。
参考
監督者や教諭には、落雷事故の発生を予見する注意義務があるのです。
まぁ最高裁に言われなくとも感覚的には当然だと思われますが。
そして今年、文科省から以下のような通知が出されています。
熱中症事故等の防止について(依頼)
この中に、
『屋外での体育活動をはじめとする教育活動においては、指導者は、落雷の危険性を認識し、事前に天気予報を確認するとともに、天候の急変などの場合にはためらうことなく計画の変更・中止等の適切な措置を講ずること。』
とあります。
先生は、天気予報を確認しなければなりませんね。
昨日、うちの子の担任の先生は雷注意報が継続して発令されていたことを知っていたのでしょうか。
午前中、雨がやんだときは確かにありましたが、晴れてはいません。どんより曇り空でした。
そんな中、うちの子は、またもや長靴だったため、注意された(^_^;)
でも長靴の子は多かったのと、遊具を使った内容ではなかったため、体育の授業は受けられた。
どうやらこの先生は、雨の日に外で体育をするのが好きな先生のようだ。
(しかも前回は、「途中で雨が降ってきたため結局屋内学習になった」そうで、先生は天気の予測に失敗しているわけだ)
落雷について少し調べてみました。
落雷は雨が降っていなくとも発生する。
雨に先行して落雷が発生することもある。
遠くでゴロゴロ鳴るだけで危険。
雨が降り出してから避難では遅い。
校庭やプールなどの広い場所はなおさら危険。
Wikipediaには以下のように書かれていました。
雷からの人身防護として最も確実なのは、雷注意報が出ているときは屋外に出ないことである。
そうは言っても、広範囲・長時間の注意報に従って、まったく屋外に出ないようにすることは現実的ではないですよね。
それでもリスクは最小限にするよう努めるべきだと思います。
体育の屋外授業は、場所を体育館に変更すればいいじゃないですか。
それか、他の授業と入れ替えるとか。
はい、鹿児島市教育委員会保健体育課へ電話してみました。出ましたクレーマー岩元。いや今回はクレームじゃないけど。具体的な判断基準があったほうが現場の先生はやりやすいんじゃないですかって提言。(実際、判断が難しいこともあろうからね)
落雷事故防止について、鹿児島市として特に具体的な指針やマニュアルなどはないが、上記の文科省からの通知を各学校へ知らせているそうです。
現場の先生一人一人にしっかり通知されているとのこと。
え〜そうか?
中には軽く受け流しちゃってる先生もいるんじゃないの?ってつっこむと、
「そうですかぁ?私も現場にいましたときは、あぁこんな通知がきたんだな、としっかり受け止めましたけど」
と言われました。
それは意識の高い先生ですよ、まぁほとんどはそのような先生だとは思いますけどねって言っておきました。
じゃあ、昨日は雷注意報が継続して発令されているのを確認したうえで、あえてリスクの高い校庭へ児童を出したということなんですかね。
いやぁ〜そうですか。
本日も鹿児島市は雷注意報発令中で朝からゴロピカドンですけども、雨が少しやめば校庭で授業をなさるわけですね。
ちなみに、昨日は午後からまた雨で、ちょうど下校時間には激しい雷雨となりました。
そんな中、左手に赤ちゃんと傘、右手に黄色い旗を持って横断歩道に立っているPTAのお母さんを見かけました。
雷雨の中、赤ちゃん連れで立たなくてもいいよ…。
しかも木の側。危険極まりない。
落雷は自然現象ですから防げませんけど、落雷事故は防止できるはずです。
もう少し、現場の先生方にも意識を高くもってもらいたいと思います。
参考(PDFファイルです)
発達した積乱雲による災害・事故から児童生徒を守るために
学校における防災管理 第3章
落雷事故の防止策